業界歴30年、オーガニック&ナチュラルコスメのプロ・NICOさんに聞く「大人の美容」

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監修
NICO

外資系化粧品メーカーでの美容部員、メイクアップアーティスト、ブランドトレーナー、コスメ専門ECサイトバイヤー等25年以上に渡る化粧品業界での経験と、30歳すぎに経験した自身の肌荒れを皮切りに、不妊治療経験、更年期の劇的なカラダの変化など様々な実体験から「肌とカラダとココロを活かすナチュラルなトータルセルフケア」を実現するオーガニック・ナチュラルコスメをはじめ心地よく暮らすための衣食住の提案を得意とする。

目次
どんな人が、MIGNONのコスメを選んでくれているのか? ご協力いただいているコンシェルジュのみなさん一人一人へ焦点を当てる、インタビュー企画。お仕事から美容ルーティーン、スタメンコスメなど、気になるプロの素顔に迫ります!


撮影者: weekendcycler1

【プロフィール】
名前:NICO
外資系化粧品メーカーでの美容部員、ブランドトレーナー、セラピストなど、30年近くに渡り美容業界を経験。自身の肌荒れや不妊治療などの体験から、現在は「肌とカラダとココロを活かすナチュラルなトータルセルフケア」をポリシーとしたサロンを経営。フェイシャルリフレクソロジーやオーガニック・ナチュラルコスメを中心に、トータルセルフケアのアドバイスを行っている。
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肌荒れと不妊治療を経てたどりついた、ナチュラルコスメとフェイシャルリフレクソロジー



撮影者: weekendcycler1

NICOさんといえばオーガニック・ナチュラルコスメですが、最初から自然なものだけを使われていたのでしょうか?



NICOさん(以下、NICO):今ほど厳密ではありませんが、植物を活かしたり、自然なものを使ったコスメは美容業界に入ったころから好きでしたね。

30年近く化粧品に携わってきた中で、「肌に触れる」という化粧品の特性がいかに重要なことなのかを学びまして。「心地よい刺激を与えつつ、いかに肌を傷つけないようにするか」を追究した結果、フェイシャルリフレクソロジーとオーガニック・ナチュラルコスメにたどりつきました。

改めて、フェイシャルリフレクソロジーについて教えてください。



NICO:すべての施術を指だけで行っていく、簡易版の鍼灸みたいなものです。顔は脳に近く、神経の反応が伝わりやすい。顔のツボや反射区に指でアプローチすることで、臓器の働きを活性させて、体のめぐりをよくしていきます。

元々は世界各地に散らばっていた伝承医学を集め、鍼治療にも詳しかったデンマーク人のロネ・ソレンセンという方が体系化しました。ヨーロッパのほうだと保険も適用されていて、認知症やガンなどのケアにも使われます。指によるやさしい刺激なので、赤ちゃんから、ターミナルケアを受けている方まで、誰にでも施術できるのが強みですね。

肌の悩みで言うと、ニキビ・しわ・たるみなどの原点は、肌の表面が乾くことにあります。「乾き」というのは、元をたどれば血行不良が原因。血流を悪くしているのはストレスかもしれないし、運動不足や冷えかもしれません。フェイシャルリフレクソロジーは人をリラックスさせ、この血行不良を改善できるため、最終的には顔も含めた体全体の肌状態をよくすることができます。

フェイシャルリフレクソロジーを学び始めたきっかけはなんだったのでしょうか?



NICO:一時期、フランスに本拠を置く老舗のコスメブランドで働いていまして。美容部員だけでなく、ブランドトレーナーやセラピストとして、内部のお仕事にも関わっていたんです。お客様への施術を通じ、いろんなバリエーションの体について知見を得たのですが、この時期に大きな肌荒れを経験しました。

肌を治す過程で、自分の手で肌をたしかめることの大切さを学びました。ナチュラルコスメも大きく役立ったことから、今の自然派のスタイルにもつながっています。

また、不妊治療を受けていた時期もありました。不妊は原因がわからないことも多いのですが、私の場合も治療がうまくいかず、お医者さんとのコミュニケーションもうまくいかなくて。セラピスト時代の経験から、「本質的な部分まで踏みこんだセラピーが、どれほど人を癒やすのか」を知っていたので、自分の理想とかけ離れた不妊治療の現場に悩んでいました。

これらの大きな経験から、「お客様の気持ちをちゃんと汲み取って、施術をしたら明らかな変化が起こるようなセラピーをしたい」と思ったんです。これが現在のフェイシャルリフレクソロジー、オーガニック・ナチュラルコスメ、そしてトータルセルフケア・アドバイスという軸につながっています。

NICOさんの美容ルーティーンとスタメンコスメを大公開!



撮影者: weekendcycler1

NICOさんの美容ルーティーン


瞑想・ストレッチ・筋トレ後、セサミオイルを全身に塗り入浴(セルフアビヤンガ)
基本はローションとオイルだけのケア、秋・冬はクリームをプラス
クレンジングは美容オイルをなじませて拭き取り、バームでリップのマッサージ
時々、セルフ・フェイシャルリフレクソロジー

ご自身の肌質と、美容ルーティーンの中でこだわっているポイントを教えてください。



NICO:ドライスキンです。こだわっているのは、まずルーティーンの全体で界面活性剤をできるだけ少なくしていくことですね。化粧品をつくる際に、水と油を混ぜ合わせるのに界面活性剤は必須です。ただ、これは量や種類が多ければ肌の潤いを落とすことにつながるので、界面活性剤が入っている商品はなるべく控えていく。

メイクがナチュラルなものであれば、クレンジングもあまり洗浄力が必要ありません。またメイクの汚れは油なので、油が一番なじみやすい。私はオイル100%の美容液をクレンジングに使っています。

美容オイルでクレンジングですか! その発想はありませんでした!



NICO:例えば、後でご紹介するムーンピーチというメーカーさんは、化粧水、オイル、バームしか出しておらず、クレンジング剤や石けんを一切使わない美容オイルでの洗顔を推奨しています。3つのアイテムだけで、すべてのスキンケアを終わらせてしまうんです。最初は驚くと思いますが、油と油だから、たしかに落ちるんですよね。

他に、こだわりポイントなどはありますか?



NICO:セルフアビヤンガ(※)ですね。顔も身体も同じ一枚の肌なので、顔だけケアしておけばいいかというと、実はそうでもない。冷えが原因で乾燥が起きるように、局所的に冷えているところがあると、肌の調子も悪くなります。

※編集部注:インド・スリランカに起源を持つ伝統医療「アーユルヴェーダ」における、オイルを塗りこむマッサージの一種。アビヤンガの後にサウナや温浴などの発汗法を行うことで、代謝を高め、オイルの浸透により老廃物の排出を促す。

人間の皮膚にある穴は、、毛穴や汗腺だけでも数百万。これらの穴が乾いて固くなっていたら、いらないものが溜まったままになってしまいます。そこで、オイルと入浴でデトックスするんです。アビヤンガには高額な施術のイメージがあるかもしれませんが、実は、正しい知識があれば自分でもできます。

NICOさんのスタメンコスメを教えてください!



NICO:先ほどお話したムーンピーチの美容オイルをはじめ、計8つほどあります。各カテゴリーごとに、スタメンは複数持つことにしているんです。化粧水ならサラサラなものと、もうすこし保湿できるようなものを揃えておく。美容オイルやクリームなどは、テクスチャーの重さで使い分けます。

ムーンピーチ サーキュレイトオイル

引用:ムーンピーチ 公式サイト

ナウレ ボディオイル

引用:ヤラブの木 公式サイト

ナウレ ピュアオイル

引用:ヤラブの木 公式サイト

しょうが百花 生姜とオリーブのマルセイユ石けん

引用:しょうが百花 公式サイト

しょうが百花 よもぎと檸檬マートルのハーブ水

引用:しょうが百花 公式サイト

へちまここち へちまローション

引用:へちまここち 公式サイト

マルティナ ジンセナモイスチャーミルク

引用:マルティナ 公式サイト

Dr.ハウシュカ ハイドレイティングマスク

引用:Dr.ハウシュカ 公式サイト

「鏡を見てお手入れしてはダメ」



撮影者: weekendcycler1

ご経験された肌荒れについて教えてください。



NICO:30代のはじめ、老舗の化粧品メーカーでセラピストをしているころでした。ホルモンバランスの変化など、いろいろな原因が重なり、ニキビだらけになってしまって。セラピストのトレーナーの方がフランスから来日したときに「あなた、鏡を見てお手入れしてる?」と聞かれました。もちろんしてる(笑)と思ったのですが、直後に言われたんです。「鏡を見ちゃダメよ」と。

鏡を見ちゃいけないんですか!?



NICO:「あなたの手で感じて、お手入れしなさい。鏡を見ると、見たものしか受け入れられなくなって、『ニキビがある』という事実にしか気が向かなくなる。そうなったら、自分をリラックスさせることができなくなる。だから、お手入れするときに鏡を見てはダメ」と言われまして。

たしかに鏡を見ると、ネガティブな部分しか気にならなくなってしまいますよね。鏡を見ること自体が、ひとつのストレスになってしまう。

「スキンケアは自分との対話で、ふれあいの時間。その短い時間を、ネガティブに過ごすのはもったいない」とも助言いただき、それからはお手入れのときに鏡を見なくなりました。ケアの方法を見直したことで、時間はかかりつつも、肌荒れを完治させることができました。

最後に、ご自身がMIGNONのコンシェルジュをお務めいただくにあたり、ユーザーの方へメッセージをお願いします。



NICO:化粧品やスキンケアは、美しくなるためのものであってほしいし、あっていい。意識を深めていくと、人生すらも高めることができる、ポテンシャルのある分野だと思います。だからこそ自分を把握し、どうすれば自分を喜ばせられるのかを追究してほしいです。

化粧品が合わなかった経験は、みなさんあると思います。いつもなら使えるはずのものが使えなくなる、なんてことも。その原因は成分や環境の可能性もありますが、突き詰めると、自分の軸が歪んでしまっているのかもしれません。「合わない」という経験は自分を振り返るためのチャンスにもなるので、ネガティブなへこみだけで終わらせず、ぜひ化粧品を選ぶこともケアすることも楽しんでいただきたいと思います。

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